令和元年版
藤沢バラ会の活動について
日本大学生物資源科学部と歩むバラの世界
  われらが藤沢バラ会は、平成2年当時の日本大学農獣医学部(現生物資源科学部)の故佐々木教授 と 現藤沢バラ会名誉顧問大月氏によって地域社会へのばら育成のための知識と技術の普及活動を目的として設立されました。

この設立の経緯から、現在も藤沢バラ会は日本大学生物資源科学部生命農学科と深く結びついた会となっており、下記のようにバラ会の年間行事にもそれが反映されております。

1) バラ会会員の定例勉強会及び実習は、日大付属農場施設であるバラ園及び実習センターを利用して行っております。

2) 春のバラ展は平成24年まで藤沢のデパート“さいか屋”で開催しておりましたが、平成26年から平塚市にある“神奈川県立花と緑のふれあいセンター花菜ガーデン”で花菜ガーデン主催、藤沢バラ会と日本大学生物資源科学部の共催で開催しております。

3)秋のバラ展は、日本大学生物資源科学部の大学祭である“藤桜祭”において日大生と共に開催し学生の作品も展示しております。

次に個々の活動について少々述べさせていただきます。

日大バラ園

日大生物資源科学部の付属農場施設の一つとなっているバラ園は, 藤沢市の丘陵地に位置し、学生の実習の場となっていると共に、我々藤沢バラ会のホームグラウンドでもあります。


        春の日大バラ園
 . (残念ながら2021年度末を持ってバラ園は閉鎖されました)
このバラ園には約2001,000株のばらが植えられており、人名のついた品種の花壇、原種からオールドローズまでの品種の花壇、コンテストに向いた品種の花壇等々工夫を凝らしたバラ園となっております。また地域住民にも無料開放されていますので、花の季節には家族連れやアマチュア写真家等多数訪れ賑わいを見せております。又、バラ園全面を透水性のあるタイルで覆い、バリアフリーにもなっていますのでお体の御不自由な方にも愛されております。 藤沢市の姉妹都市であるカナダ・ウィンザー市から1999年に藤沢市に贈られ、日大に生育を委託された深紅のばら“シティー・オブ・ウィンザー.(ネル・マーティン)”も見ることが出来ます。

.このバラ園の一角の花壇が藤沢バラ会用として、当会大月名誉顧問作出のばらを初め会員の方々の作出したばら達が植え付けられております。又、春秋の剪定、花後の管理や植え付け方法等の藤沢バラ会の勉強会に使用されております。特に剪定の実習の折にはバラ園のばらをおもいきって切り込むこともでき、初心者の多くの方が弱剪定になりがちであることから、その実習の感覚が残っている間に各自各様の自宅にての剪定を行うよう指導しております。


        雪残るバラ園での剪定会
 

春のバラ展

 昨年、開園8周年を迎えた神奈川県立花と緑のふれあいセンター花菜ガーデンで第五回藤沢バラ会春のバラ展を開催致しました。

バラ展会場は花菜ガーデン内の講義室である花菜フォーラム特設会場です。4日間の開催ですが、花菜ガーデンのローズフェスティバルに合わせて行われ、5,000人を超える入場者となりました。


見附 ティータイム

バラ展の企画の一つである「世界のバラ人気コンテスト」は一般入場者の参加型催しで、会場中央の展示台に約70種の日大バラ園で採花したばらを展示し、入場者に好みのばらを投票してもらうものです。最多得票となった花に投票して頂いた方の中から抽選で5名の方にバラ会より日本大学生物資源科学部で生産された畜肉加工品を粗品としてお送りいたしました。

       

世界のバラ人気コンテスト


のぞみファミリーの展示

.藤桜祭 秋のバラ展

藤沢バラ会秋のバラ展は日本大学生物資源科学部の大学祭である”藤桜祭”の期間に、花の科学研究室と農業生産技術研究室の学生と共同で開催しております。このバラ展では翌年の春のバラ展のサブテーマを試行して見付を初めとする飾り付けを行い、予行演習も兼ねて行っております。またバラ展会場の中心には学生達の活けたアレンジを配し、楽しい秋のバラ展となっております。


秋のバラ展 学生の作品 "溢れる"

  .特別講義と懇親バーベキュー大会

毎年秋には研究室の教授によるバラ会会員への特別講義が開催されます。光周性/温周性や切り花の鮮度保持など役に立つ内容となっています。

その日の午後には研究室の学生との懇親を目的としたバーベキュー大会を開催します。

昨年は参加者が研究室より3年生の5名を含め34名の催しとなり、会員と学生有志が調理した肉・野菜に舌鼓を打ちながら若い世代との交流の場となっています。  


  バーベキュー会場にて
   

このようなすばらしい環境にある地域バラ会は日本でも稀有であることを誇りに思い、大学と手を携えてばらの普及活動に邁進して行きたいと思います。

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尾形 英男

この記事は平成元年時点の状況ですが、日大の改革によりバラ園が
閉鎖されたことにより藤沢バラ会の活動拠点も変わりました。