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バラの手入れ12ヶ月

                                                    6、7月の手入れ                                                                

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さて、関東地方の梅雨入りは平年で68日梅雨明けは720日です。即ち6月・7月のバラの手入れはそれを念頭に置いたものとなります。
 この時期は、花後のばらにとって年間を通して一番成育の盛んな季節であり、開花後の疲れた樹勢やシュ-トの管理に特に適切な手入れが
必要です。又、病虫の活動も活発化してきて繁殖の旺盛な季節となりますので,薬剤散布が重要な作業となります。
 消毒,シュ-トの育成,マルチングと潅水,枝の整理等を適切に行ってこの夏の期間中葉を落とさず栽培出来れば,今秋の良花は勿論の事
来春への期待も大きく万全と言えます。


6月~7月の手入れのポイント

 1)消  毒
   集中・定期散布の実施。梅雨明け迄は2週間毎に定期消毒を。

 2)施  肥
   お礼肥(追肥)。
   夏の元肥(6月中)。               

 3)潅  水…………………………………………… 立地に合せ。

 4)シュートの育て方と枝の整理
……………………今秋と来春のために。
   ①6月のシュート育成。
   ②7月のシュート管理。

 5)その他
   ①新苗の手入れ。
   鉢植の手入れ。
   つるばらの手入れ

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1 消 毒

 先ず6月の第1の手入れは薬剤散布となります。上旬頃より梅雨に入りますと高温多湿で,病菌や害虫が絶好の繁殖条件となり活動が活発
化しますが,5月初めより開花の時期の為に薬剤散布を中止していましたので,6月上旬(展示会後)の消毒は,何よりも大切な作業です。
出来れば梅雨に入る迄に集中して(2回以上)徹底的に消毒をする様にします。此の6月上旬の消毒を怠ると,病気や葉ダニが蔓延して,秋
は勿論の事,来春の良花も見る事の出来ない結果となります。必ず集中散布を実行しましょう。
 今月からの病虫害は多種多様でウドンコ病,黒点病,ポトリチス病,葉ダニ,夜盗虫,落下傘虫(夜盗虫の幼虫),黄金虫,花モグリ,カ
ミキリ虫,鉄砲虫(カミキリ虫の幼虫),チューレンジハバチ,油虫,象虫等々多くの病虫害を生じます。毎朝見回りながら葉の裏側まで点
検し、早期発見して防除する事が大切な作業です。
 6月上旬の集中散布用には次の様な薬液を散布します。その後は2倍に薄めて定期散布(2週間隔に1回)の薬液として,使用しておりま
す。2週間以上は間を置かない様にして,予定日に雨が降りそうであっても散布して下さい。 雨が降る迄に1時間以上の間があれば,効果
は充分です。但し雨上りには念の為,軽く抑えの散布をすれば―層効果的です。

6月上旬集中散布用薬液

  ダコニ-ル1000(黒点病用)…………………………………10g(cc) …(1,000)

      または ジマン・ダイセン(黒点病用)…………………………17g(cc) …(600倍)

  トップジンM(ウドンコ病用)……………………………………10g(cc) …(1,000)

      または ベンレート(ウドンコ病用)………………………………5g(cc)…(2,000倍)

 スミチオン (害虫用)……………………………………………        10cc ……1,000倍)

  カスケード乳剤(殺ダニ,殺卵用)…………………………………cc ……2,000倍)

  ………………………………………………………………………       10㍑

 梅雨明け迄は黒点病,ウドンコ病,葉ダニが主な病虫害となりますが,この3病虫害は蔓延力が強いので発生した時には完治する迄下記の
薬剤を単用して徹底的に対処して下さい。梅雨後は一時的に発生が衰えますが,残存して居ますと9月に入って急速に蔓延し,完治するには
大変な労力を要する事となります。

黒点病発生時

  単用で サプロール………………10cc1,000倍)

      水…………………………10㍑

ウドンコ病発生時

  単用で バイレトン乳剤…………3cc (3,000倍)

      水…………………………10㍑

葉ダニ発生時

  単用で カスケード乳剤…………10cc1,000倍)

      水…………………………10㍑

 (注)薬剤散布は風通しの良い日陰で,27℃以下の温度の時でないと,薬害を起し易いので,出来るだけ早朝か,夕方日が陰ってから
    の散布が安全です。

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2 施 肥

 お礼肥(追肥)
 6月は1年中で最も成長の旺盛な時期です。立派なシュートを出させる様促す為にも,葉を落さず適切な肥培管理をして,元気に成長させ
る事です。
 多少の残り花はあっても,展示会が終り次第早急に速効性の肥料をお礼肥として
ハイポネックス等の液肥を2,000倍に水で薄めたもの
で成木1本当り10㍑(バケツ半分)を目安に施し充分潅水します。花期の間,肥料は中断していましたので即刻,正常な施肥栽培に戻す必
要があります。しかし多過ぎる追肥は,逆効果となりますので追肥は薄めに施して,シュートの出具合や枝芽の延び具合,葉の色艶具合を見
ながら,品種の特性に合せて適宜控え目に追肥を施す様にして下さい。
 露地植え夏の元肥
 夏の元肥は冬の元肥と同様に庭の土質や土壌,立地等の条件に依って,用量,時期,方法,について夫々の条件に合った各自の経験を通し
て,施す様になるかと存じますが,私は6月末か7月の初めの頃に下記の配合で冬の元肥の約半量を施し夏の元肥としています。

成木一本当たりの施肥量

                骨粉入り発酵油粕(粉又はペレット状)………………………  /4リットル(約400g

               もみ殻獯炭…………………………………………………………  1リットル(約150g

                乾燥牛糞   ………………………………………………………   1リットル

                腐葉土     ………………………………………………………   1リットル

 中耕し充分潅水した後マルチングをします。マルチングが終り次第,シュ-ト出し肥として,ハイポネックス等の液肥を2,000倍に水
で薄めたもの
で成木1本当りバケツ半分(10㍑)を与えます。

③ 鉢植え施肥

 6月は薄い液肥を水代りに与えて,花後の早期回復に集中します。同時に骨粉入り発酵油粕大粒を8号鉢で4粒を鉢の縁周囲に置肥しま
す。この置肥の肥効は一カ月ですので月に一回施肥することが必要です。この外に追肥として,
ハイポネックス等の液肥を2,000倍~
,000倍位に水で薄めたもの
を水代りに与える様にします。

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3 灌 水

  入梅となりますので灌水の機会が少なくなると思いますが,雨量の少ない時は,5~6日に1回位を目安に,成木1本当り20㍑位灌水
します。夫々土質,土壌等の立地条件に合せて,地表が4~5cm位,乾燥したかな!と感じた頃にタップリと灌水する様にして下さい。
7月から9月にかけて,マルチングの効果は絶大です。熱い真夏の日射から根を保護し,水分の蒸発を抑制し,雑草の発生も抑えられますし,
マルチングの有無に依り灌水の頻度も全く異ります。特に鉢植えの場合には、その上面を腐葉土,堆肥,ピートモス,バ-ク材等でマルチン
グをすると,地温の上昇や水分の蒸発を抑える効果が高いので是非実行して見て下さい。

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4 シュ-トの育て方と枝の整理

(1)6月のシュート育成
 シュートは早いものは5月頃から発生しますが,通常は前述の様な過程を経て,花後に発生するものが多い様です。この大切なシュ-トの
育て方と手入れが,来るべき秋花,そして来年の春花への優劣を決定付ける主幹枝となります。立派に育てて世代交代を図る様努めましょう。
 先ずシュートが30~40cmに伸び,葉が6~7枚位(目安として)付けた葉節の(図1,参照)すぐ上の所を指先で芽上をピンチしま
す。芽先に蕾が確認出来る様になってからではピンチのタイミングとしては遅すぎて,大概は芽先の5枚葉の葉節の間からヒゲ芽の出ている
ものが多く,相当下の葉節の所迄下げてピンチせざるを得ない様になります。このヒゲ芽の葉節の所から(図2)ピンチしますと脇蕾の様に
すぐ着蕾する様になり,良い枝にはなりません。その時は,ヒゲ芽のない正常な芽の葉節の所迄下げてピンチする様にします。この様にピン
チのタイミングは,5枚葉が6~7枚付けた頃を目安にして葉節の段数にこだわらず,正常な葉節を選んで少し早目にピンチする様にします。
品種や樹勢に依ってシュ-トの成長段階で5枚葉の葉節の所よりヒゲ芽の出る段数が異なりますので,観察し乍ら早目々々に注意深くピンチ
する様心掛けて下さい。
 この様にしてタイミング良くピンチを続けてシュートを一連の主幹とする様に育てつつ,秋の剪定へと繋げて行く様にします。

(図1)シュ-トのピンチ個所

   

ピンチ個所,咲き殻切除跡,展示用切花跡

(注)ピンチは必ず指先で折り曲げる様にして切除しハサミは使用しない様にして下さい。


(図2)指先でピンチした個所拡大

   

()ヒゲ芽のあるピンチ個所(不適芽)× ()富士山型の芽のあるピンチ個所(適芽)


(2)7月のシュート管理

 7月上旬迄に,図3の様にベーサルシュートA・Bが出ていますと,生育は極めて順調なものと考えられます。シュートBが伸びて,2段
目のピンチをした頃,老化したエを株元から切除して,Bのシュートに養分の流れを変える様にします。
 主幹枝アの様に太くて良い,途中シュートCがあるときは,この途中シュ-トの2段目のピンチをした頃,主幹枝アをCの付け根のすぐ上
部で切除して,途中シュ-トCに養分の流れを変える様にします。
 主幹枝イ,ウは何れも2段,3段とピンチし乍ら伸して行きます。5枚葉が12枚以上になった頃、適当な高さの所でピンチし、イ,ウ,
よりの途中シュ-トを促し世代交代を図る様にします。この様にして,樹勢と養分のバランスを取り乍ら,秋の剪定へと繋げて行く様にして
下さい。
 しかしながら7月上旬になっても,僅かな途中シュ-トのみでベーサルシュートの発生を見ないときは,主幹枝ア、イ,ウ,(エ,は老化
の為,花後成育も芳しくないので,株元から切除)を図4の様に出来るだけ横に倒し,支柱に固定して株元が日に当る様にしてやります。
(倒す主幹には葉が適当に付いていないと,立派なシュートは発生しませんので,花後は出来るだけ多く葉を主幹に付けておく配慮が必要
です)。この方法を取りますと,7月下旬頃にはベーサルシュートが発生することが多くなります。
 そしてこのシュートは,2段~3段目をピンチする頃が,秋の剪定のタイミングに繋がる事となります。
 この様にして立派なシュートが発生しますと,秋の良花と共に来春の良花の為の主幹としても立派に通用しますので是非試して見て下さい。

(図3) 7月上旬の参考樹形(春の剪定時の図、樹形を参照ください)

(図4)ベーサルシュート発生を促す方法

 ,,,----春の主幹枝    3年以上になる主幹
A,B--------ベーサルシュート     春花の主幹(昨年又は一昨年のシュート)
-----------途中シュート  予備枝又は春花の第1枝 
 ①,②,③---予備枝  春の開花後伸びた枝又はシュート
   春の開花跡   固定の為の(竹又はポール)支柱     予想される
シュート

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5 その他

(1)新苗の手入れ
 4月に植付けた新苗は,摘蕾を続け順調な成長を続けていれば,5月中旬頃からシュ-トが伸び始め,6月には2段目が伸び出している
頃です。そのような状態となりましたら、購入時の主幹は根元より切除します。その後は,5月同様に消毒,摘蕾,シュ一トの育成,そし
て追肥と、的確に作業を進めて行く様にして下さい。
(2)つるバラの手入れ
 先月と今月は,つるばらもシュートが盛んに出てきますが,ピンチはしないで,ドンドン上へ上へと伸して下さい。2m以上になりまし
たら支柱を立て、風等で折れない様に真直ぐ上に伸して行きます。そしてこれに代る古枝は切除して,世代交代を図って下さい。
生源となる可能性が多いので特に留意が必要です。

 以上で6~7月の手入れを終りますが,成長の旺盛な月ですので病虫害と灌水には充分配慮し、この夏を通して葉を落す事なく手入れが出
来ましたら,秋の立派な良花は勿論のこと、来るべき来春の素晴らしい花をも期待できることとなります。


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