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バラの手入れ12ヶ月

                                                    5月の手入れ                                                                

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 いよいよ待ちに待った開花の季節です。良い花,素晴らしい花を作る為には,先ず,数多くの優れた良い花を見る事から始まるのではない
でしょうか。此の意味からも,各地でのばら展には是非お出掛けになって,その地域での優れたばらを観賞される事が大切です。
 夫々の地域で優れた花と自分の花との差異,立地条件の対比等を勘案して観賞し、会場での諸先輩の方々からのアドバイスや情報等を得る
ことが大切で栽培技術や出品技術向上のための何よりもの近道です。
 此の意味からしても,5月は冬から丹精こめて手入れをして来た成果の発表の場でありチェック・ポイントの月でもあります。各地のばらバラ
展にお出掛けになって,自己評価をして見て下さい。


5月の手入れのポイント


 1)潅  水…………………………………………立地と品種の特性に合せて。

 
2)消  毒…………………………………………開花前に集中的に。

 3)施  肥
…………………………………………成木は不要、新苗に追肥。

 
4)花枝の整理………………………………………花を咲かせない枝を。

 
5)摘  蕾…………………………………………小さいうちに。

 6)枝 直 し
…………………………………………開花の1週間~10日前迄に

 7)花の保護…………………………………………風雨から。

 8)バラ展、バラの運搬方法
……………………運搬手段に合わせた準備を。

 9)その他

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1 灌 水

 今月の灌水は,特に注意を要する問題があります。それは上旬迄は,木を育てる意味での灌水ですが,開花2週間前には時灌水を打ち
切った方が,良花を得られる品種のある事です。5月中旬より開花する迄,灌水を施した方が良花を得られる品種、例えばガーデン・パー
ティ,コンフィダンス,レディ・ラック等は色調も良くボリュームも出ます。しかし、蕾が色付いてから開花迄の間は灌水をしない方が良
花を得られる品種、例えばレッド・ライオン, レッド・デブル, ロイヤル・ハイネス,コルデス・パーフェクター等です。要するに弁
の厚薄,重ねの多少,弁質の強弱、小皺の出来易い品種を考慮し夫々の品種に合った灌水法を考えることが大切です。

一般的な品種については,通常表土が白く乾燥するのを待って,充分灌水する様にすると良いと思います。

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2 消 毒

 顎が全部開いて,外弁が全部見える様になってからは,薬剤散布は出来る限りしない様にする為,5月10日~12日頃迄に集中的に
(3日空けて2回)連続散布いたします。このようにして6月初めのばら展の終わる頃迄の25日間位は,薬剤散布をせずに済む様にしま
す。尚、月初めの散布は,未だ葉の固まらない部分もありますので,薄めの薬液を使用する様にします。ここ迄来て薬害を起してしまって
は,元も子もありません。

  1)薬害の起しにくい農薬を使用すること。

  2)薬液は薄めにすること。(規定希釈率の1.5倍から2倍に薄める)

  3)散布は朝か夕方にすること。

  4)葉のひどく汚れない農薬を使用すること。

  5)病気に弱い品種は特に注意して観察すること。


月初めの薬液

  ダコニール1000(黒点病用)…………………………… 5g(cc) …     (2,000倍)

  または  ジマン・ダイセン(黒点病用) ……………… 10g(cc) …     (1,000倍)

  トップジンM(ウドンコ病用) ………………………………… 5g(cc) … (2,000倍)

    または ベンレート(ウドンコ病用)……………………  2g(cc) …  (5,000倍)

スミチオン(害虫用 ……………………………………………… cc………… (2,000倍)

   ……………………………………………………………………  10㍑


若葉の固まる5月10日前後の薬液

  ダコニ-ル1000(黒点病用………………………………… 7g(cc) …(1,400倍)

    または ジマン・ダイセン(黒点病用)………………  15g(cc)…… (700倍)

  トップジンM(ウドンコ病用)……………………………………  7g(cc) …(1,400倍)

  または ベンレート(ウドンコ病)………………………  3g(cc)…(3,000倍)

  スミチオン(害虫用)……………………………………………   7cc ……(約1,400倍)

  カスケード乳剤(殺ダニ,殺卵用)…………………………… cc ………   (2,000倍)

  ………………………………………………………………… 10㍑

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3 施 肥

 今月は肥料は全く施しません。但し4月に植付けた新苗は,花は咲かせず,先ず何よりも木を充実させる事に専念して下さい,新苗にとっ
ては今月は木造りの最盛期ですので,窒素分の少し多めの液肥を水代りに供える様にします。又鉢植の新苗にも置肥の他に,水代りに同様の
液肥を与え,木の育成の為に重点的に栽培して下さい。
 尚大苗の鉢植については,萼が割れて花弁が見え出したら,液肥を打ち切って水のみ与える様にします。

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4 花枝の整理

 5月上旬の花枝の整理は,今後の育成の為にも重要な最終段階の手入れとなります。最終的な花枝本数(基準本数)のセレクトと予備枝
の切除(ピンチ)については、

(
)蕾が不整形,蕾の底部又は枝付近に柳葉の付いているもの(将来首が曲る)は良花は得られませんので,先ず優先的にピンチ対象とし
  て予備枝にします。

(
)展示会のタイミングに合いそうもない(蕾の大きさより判断して)花枝をピンチ対象として予備枝にします。

 花枝より外す“予備の花枝”は5枚葉を2,3枚付けて蕾と共に切除し,切除して残った予備枝は,5枚葉が少くとも,5,6段は付け
て残す様にすると良いでしょう。これにより、花枝が開花し,展示用切花として(60cm位に切る)出品する関係で残る葉が殆ど無くなる為,
成育上のバランスを考慮の上,ピンチ後、葉を出来るだけ付けておき切花後の木の育成に備えます。

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5 摘 蕾

 HT種……1枝1輪が最も美しい姿となりますので,副蕾は早めに除去し,又3枚葉や,柳葉の付け根から出た芽も早めに除去します。

 FL種……戻咲きの美しさがFLの良さですので,HT種とは反対に一番中心にある大きい蕾を除去し,周りの蕾が揃った房咲きの花に
      仕立てる様にします。

 今年植付けた新苗は,5月の成長期と共に次々と蕾が付きますので,其の都度蕾をピンチして木の充実を図り,シュ-トの発生を促す様に
します。

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6 枝直し

 展示用切花として出品する花は,花枝や花首の曲りは真直ぐ上向きに咲く様にしますと,活ける位置,向きを決めるにも,(前向き,後向
き等),活け込みのセットが仕易い事です。
 バラの花は開花に伴い花弁の位置,方向により自ら花の正面と裏面が生じます。首曲りの為に正面の向きが裏面になってしまう様なとき,
折角立派な良花であってもセットの仕様もなく出品を断念せざるを得ない結果となります。従って枝直しは,出品技術としての大切な要因と
なります。
 しかし数多い花枝全部にする事は,大仕事となりますので,樹性を理解し,曲り易い品種を特定して,その折々に矯正する様にします。矯
正する為には枝曲り10日,首曲り6日を要します。添木はホームセンターで求められる檜角材3~5mm角90cm長を半分に切り片方の
先端を45~60度削っておきます。切削することにより蕾の子房に当てて固定し易くなります。この添木を使って、次図の様に花枝を固定
又は軽く止めて,伸
長と共に矯正を促す様にして下さい。

 

1)枝直しの初め

Cの部分(首下30cm位の所)だけ強く固定する。  Bから上の数個所は葉の付け根のすぐ上を軽く固定する。
固定には自己粘着性の誘引テープを使用します。
 
 

()伸長と共に

図のA部開花期まで特に伸長する部分ですので,軽く固定しておきます。C部は強く固定しますが,この部分を止め換えると容易に添木が上に移動しやすい様にしておきます。 

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7 花の保護

 バラの花は般に雨に弱く,特に展示用の花は雨に当たると弁質が変化し皺になったり,淡い色や白色の花はしみが出たり,花弁の間に
水を含み,花首が曲ったりします。その上,何日か長雨が続くとポトリチス病,ウドンコ病等々が発生します。特に5月の開花期前後には,
当地では必ずと云って良い程,少なくとも2,3回は強風雨を覚悟しなければなりません。半年に亘り努カして来た成果が最後の段階で水の
泡となります。
 これを防ぐためには、半屋根等の覆いの下で育てるのが一番ですが、それがかなわない方は次の方法で試してはいかがでしょうか。

(
)ビニール傘の利用法
  開花間近になったら,ばらの近くに竹又は園芸用ポ-ルの太めのものを支柱にして,透明のビニール傘を結束し風雨を防ぎます。

(
)針金で枠組を作り,透明の袋で囲う法
  針金で枠組を作り,その上からビニ-ル,又はポリ袋(透明のもの)で覆い,洗濯鋏等で針金に固定し,針金を添木に結束し風雨から防
  ぐ方法ですが,雨が上がったら袋を取り除く様な注意が必要です。
(3)果実用袋かけの利用
  梨や桃用のなるべく大きな袋を利用します。蕾や花弁が袋に当たらないように被せ、口を絞って添木に結束します。これも(2)と同じ
  ように雨があがったら袋を取り除く必要があります。

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8 バラ展、バラの運搬方法

車で出品花を運ばれる方は大きなバケツに入れて容易に運搬ができるでしょうが、電車やバスで会場に向かわれる方はそれなりの工夫が必
要となります。運搬中の花の揺れを防止するために一花毎に花弁を傷めぬように花は京紙で包み、枝はクラフト紙か包装紙等で包みますが葉
柄が上に向いていますのでそれなりに巻き込みテープなどで止めます。そして下の茎は2~3cm引っ張って丸めた中の葉を安定させ容器に
入れて搬出します。

搬送時に気温が高く、会場まで時間がかかるときには水に氷を入れてタイミングを計ることも必要です。

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9 その他

(1)開花後はお礼肥として,花が咲き終ったら早めに速効性の追肥を与え,樹勢の回復に努めます。
 病虫害の繁殖の媒体とならない様に,咲き殻は早めに5枚葉を1,2枚咲き殻に付けて切除し庭に放置しない様にします。
(2)今月は交配の適期です。世界で一つの御自分の新花作出に挑戦されてはいかがですか。


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