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バラの手入れ12ヶ月

                                                    4月の手入れ                                                                

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 4月に入りますとバラの芽も目に見えて一日一日と伸びてきます。バラの手入れも芽の整理,追肥,灌水,副蕾摘除,葉焼け防止,強風
対策,除草,新苗の植付け等と一挙に増えてきます。毎日の観察を続けながら作業の優先順位を見極めて着々と手入れをする様にしましょう。 

4月の手入れのポイント


 1)芽の整理………………………………あせらず様子を見ながら4月末頃に芽立ての確定を

 2)消  毒
……………………………濃度は薄く回数も最小限に。

 3)施  肥
………………………………元肥が施してあれば追肥は控え,花期には残効のない様に。

 4)潅  水
………………………………立地に合った方法で,施すときはタップリと。

 
5) 新苗の植付……………………………良い苗の選択と新苗は鉢植より。

 6)葉焼け対策に付いて

 7)その他

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1 芽の整理

 陽気と共に芽立ちも増え,健康なばらですと芽数はかなり多くなります。然し此等の芽が全て花枝に成長する事はなく力のない芽や,条件
の悪い芽は花枝となりません。此の芽の整理は夫々のばらの特牲,樹性に応じてバランスのとれた樹力配分を考慮し,多過ぎる芽は樹勢に応
じて早めに整理し養分の分散を防止し,特定の花枝に集中させ,健康な枝に,立派な花を咲かせる様にする事が今月の大切な作業となります。

 花枝数の目安として
  人差指以下………………………………1花~2花
  人差指程度………………………………2花~3花
  親指程度…………………………………3花~4花
以上を基準本数とし1本予備枝として余分に目安数に入れておきます。成長の様子を観察しながら逐次整理し4月末頃迄に蕾の付き具合を確
認したうえで,基準本数に近付ける様にします。

 以上はHT品種の基本的考え方ですが、FLについては花数が大切ですので幹枝の太さに対する花枝の数には余りこだわらずに育てます。

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2 消 毒

 剪定直後の消毒や冬期の消毒とは異り,新葉故に薬害を起し易いので,4月中旬頃迄はやむを得ない時以外は,薬剤散布を出来るだけしな
い様にする事が無難です。剪定時迄に良く消毒をしてあれば,この時分迄は油虫が新梢に群がる程度です。油虫が出た時は,マラソン,又は,
スミチオンの3,000倍液を単用にて(早朝か夕方,部分的に)散布すれば全滅出来ます。
 私は4月中旬迄(葉が或程度固まり,芽が30cm位迄の間)は出来る限り薬剤散布はしない様にしております。但し4月下旬より5月上
旬(新葉の固まった頃)は徹底的に集中して薬剤散布を行います。

4月下旬よりの消毒

   ダコニール1000(黒点病用)…………………………………5g(cc)……(2,000)

      または ジマン・ダイセン(黒点病用)……………………10g(cc)……(1,000)

  トップジンM(ウドンコ病用)……………………………………5g(cc)……(2,000)

  スミチオン(害虫用)………………………………………………cc…………(2,000)

  ………………………………………………………………………10㍑

 以上の溶液を用意し、4月下旬の(葉の固まり具合を見て)夕方1回薄く(軽く)散布します。
 その後,蕾の間から色が見えはじめたら,4,5日おきに2回集中的に(5月上旬迄に)散布します。5月に入ってからの開花前の薬剤
散布は,特に注意を要します。私は地植え、鉢植え共に屋外で育てておりますのでダニにはほとんど悩まされませんが、ダニの被害に遭わ
れている方は、上記スミチオンの代わりに殺ダニ剤を使用します。

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3 施 肥

 寒の元肥が施してありますので,追肥の必要はありません。但し立地条件により,砂地等で肥料流出のはげしい土壌の場合は,別途に対
策を考えなければなりませんが,通常の土壌の場合は追肥の必要はないと考えます。
 4月中,下旬は, ばらが最も肥料を欲する時ですので,肥料の分解作用のしやすい状態にしてやる事が(日光,温度,水,通気,湿気等
の適合状態に合せて)大切で,元肥の醗酵分解を促進させる手助けをしてやる様に,夫々条件に合せて,作業を進めて行く様にします。
 追肥を主体に栽培をしている方は,上旬,中旬,下旬と月に3回,I..化成(15-15-15)を成木1本当り10g位(大さじ1杯)
を根廻りにまいて充分灌水して下さい。
 鉢植ばらの場合,骨粉入り完熟固形油粕 の大粒を8号鉢で4個を置き肥とします。


 何れにしても開花の時期に肥効が残存しますと,良い花は得られませんので,速効性の化学肥料であっても,4月迄に打ち切る様にしま

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4 潅 水

 陽気も良くなり,日照時間も日毎に長く,芽が伸び始めてから蕾が付く迄のばらにとっては,すばらしい成長期となりますので,灌水は
大切な作業となります。一般的に雨の降らない時は,1週間に1回位の割合で,灌水する時はタップリ与える様にします。小刻みに少量を
灌水する事は,根張りの為にも良くない結果となります。
タップリ濯水する事がポイントとなります。

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5 新苗の植付

 新苗の植付けの適期は,4月上・中旬頃で次の注意点を守って植え付けます。

1)新苗の植付けは,大苗の植付け要領とほぼ同じですが,ばらの成長期に植付ける関係上,ポット から苗を取り出して,根土を崩さぬよ
  うにして植付けます。
2)蕾が付いていたら蕾の下の五枚葉を2,3枚付けて蕾と共に切り落す。

3)接ぎ口を保護しているビニールテープは秋まで外さない。
4)支柱を立てて根元の台木部分と枝をそれぞれ結束テープ等で固定し,風等で揺れ動かない様にす
る。
5)接口が地表より2,3cm上になる様に植付ける。
6)植付け後はタップリ灌水し,マルチングをする。

7)植付け後の追肥については,植付け後,2週間経過してから薄目の水肥で,1週間に1回の割合灌水代りに施します。
8)新苗は秋迄,花を咲かせず蕾はピンチし,幹を造る事に専念します。

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6 葉焼けの対応について

 蕾の見え始める4月下旬頃からある程度葉の固まる迄の約半月位の間に雨や曇天が続き,急に晴天となって気温が上昇しますと葉焼けを
起します。特にビック・チ-フやコンフィダンス等は起し易い品種ですので,出来れば日の当る上部を,黒の寒冷紗等で一時的に覆ってや
ると効果があります。

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7 その他

 ばらにとって,4月は成長期の大切な出発点となりますので,芽の整理,消毒,灌水,施肥等怠りなくすれば,5月には立派な花が得ら
れる筈ですが,如何に自然環境で栽培しようと努力しても,日本の気象条件下では品評会用切花として出品出来る可能性は僅少となります。
このため立地条件に適した方法で,フェンスで囲って防風ネットやビニールシートで覆い栽培するのが、より良い結果をもたらす方法となる
でしょう。
 来月はいよいよ開花の月です,夫々の手順に従って頑張りましょう。

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附記 バラクキバチ対策

4月中旬から5月第2週までの一ヶ月の間、朝は勢いよく素晴らしい花が期待できた小さな蕾の枝が、昼過ぎに突然首を下げてしまって
驚くことがありませんか。これはバラクキバチの産卵行動により茎の水管を切られて萎れてしまったことによります。バラクキバチの飛来は
特に雨上がりの午前中に多いようです。

この対策としては知らぬ間に飛来して来る虫なので、パラゾールやマラソン粉剤等の避忌剤を使えば良いと言われますが臭いや天候に見
合った対処を考えますとなかなか難しいものです。 

そこで、私はバラクキバチ防御のためにアルミ箔で蕾の下20cm位までの若い枝を覆って防御することにしましたが、蕾の付いた枝全
てに巻くことは大変ですから、これはと思う大切な品種の枝に限って巻くようにしております。アルミ箔はキッチン用のものを使用し2cm
位の短冊に裂いて葉柄を避けながらラセン状に巻きつけて行く様にしますが、もっと簡単なやり方は幅5cmくらいの短冊を横から茎を覆い
葉柄の上下を指で押さえて風に飛ばされないようにしますと作業が簡単にできます。然し茎の成長と共に蕾とアルミ箔
との間に3cm以上の隙間ができるようになりましたら、また巻きつけるようにします。

   
 バラクキバチにやられた花枝  成長に合わせアルミ箔を巻きつけます

 アルミ箔の反射光線によりバラクキバチだけではなく、クロケシツブチョッキリにも有効なようですので、このような被害に遭われてい
る方は試してみてください。

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