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バラの手入れ12ヶ月

                                                    3月の手入れ                                                                

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 春の芽ぶきに合せ,2月下旬よりボツボツ行ってきた剪定も3月初旬頃迄には終る様にしたいものです。.
 施肥については12月~1月に元肥を施してあれば春の花迄は追肥の必要は殆んどないと考えられます。特に春の花の必要とする肥料は根
より吸収する量は僅かと云われており,殆んど前年迄に出来上った幹に貯えられた養分で立派に花が咲くと考えられます。
 
剪定と剪定直後の薬剤散布が終りました後は忍耐と考察の月と言えます。

 

3月の手入れのポイント


 )剪  定……………………………適期に思いきって切る。

 2)消  毒…………………………剪定直後に散布。

 3)追  肥…………………………元肥が施してあれば追肥休み。

 4)潅  水…………………………与えるときは一度にたっぷり。

 5)強風対策…………………………支柱等に依る被害対処。

 6)芽 か き…………………………急がずじっくり様子を見て。

 7)その他


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1.剪定

 一般的標準品種の春の剪定につきましては,2月の手入れの処で前述して居りますので,今月は実践的本剪定について申し述べて行きた
いと考えて居ります。

(1)本剪定の為の対象枝
・品評会及び展示会用の為の剪定の場合 昨年5月から8月にかけて発生したベーサルシュート及び一昨年以前の古い主幹の途中から昨年
新たに発生した途中シュートを主たる対象枝として,全体の樹高の1/3(一般標準種)位の所で収まる様に剪定します。

・庭花用として花数を多くして楽しむ為の剪定の場合。 上記シュートの他に,一昨年5月から8月に発生したシュート(昨年春の第 枝,
又は第2枝を有するもの)等も対象枝として全体の樹高をやや高めにして,全体の樹高の1/2位に収まる様に剪定します

(2)展示会用を対象とした品種別の剪定 

図解で使用する凡例

  標準的品種につきましては,図1の様に剪定します。

図1 標準的品種

   ② 特に樹勢が強く,勢力を分散した方が良花を得られる品種につきましては,図2の様に剪定する方法があります。

図2 樹勢強力品種(例えばレッドライオン、花くれない他)

  ③ フロリバンダ種(FL)の剪定は,(HT)ガーデン用の―般品種に準じ剪定をしますが,剪定は弱くしてバランスのとれた樹形
    にする様に心掛けて,図3の様に剪定します。

図3 フロリバンダ(FL)系の品種

  ➃ 鉢植え標準品種(HT)の剪定
    一般的に鉢植えは露地植えに比し,どうしても力不足となりますので,主幹枝は1~2本程度に選択して,シュート2段目の下部か
    1段目の上部で剪定し,少数の芽に樹力が集中して行き亘る様,大胆に強剪定を行ないますと鉢植えでも立派な春花が得られます。
    品評会や展示会用にも充分ですし,花後の生育やシュートの発生を促す為にも,良い結果となります。

図4 鉢植(HT)の一般的標準的品種の剪定部位

 以上で春の剪定に於ける説明を終わりますが、或面から考えますと,春の花は蓄積された樹力によって立派に咲くものですから,春の剪定
につきましては,余り神経質に考える必要はないのでは!と思われがちです。 しかしながら春花以降の生育やシュートの発生等,秋花への
期待を考えますと年に―度の春の剪定の素地が,夫々の条件と相侯って,年間を通し如何に重要な結果を生む事となります。所謂世代交代を
図る為の転換起点となることを考えてください。従って、春の剪定は「慎重にして且つ大胆に」取り組むべき,大切な作業と言えます。

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2 消 毒

 2月にも説明いたしましたが、剪定直後はサプロール(黒点病)とスミチオン等の殺虫剤を規定の希釈率で混合液を作り散布します。芽が
伸び始めたら当分の間薬剤散布は中止します。それでも発症してやむを得ないときは,目的を絞って適合農薬で,薄く(2000倍~3,000倍)
単用で夕方散布します。

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3 追 肥

 12月より1月迄の間に元肥が充分に施してあれば,追肥の必要はありません。しかし追肥を主体とした栽培に依るときは,IB化成
(5-5-5)を成木1本当り10g~20g(大さじ1杯~2杯)を目安に剪定後1回と3月の
下旬に1回と2度施します。化成肥料は
1回の量は少量にして回数を増す方が有効です。又残効性は約1ケ月とされておりますので,開花期を考慮に入れて,4月初めで遅くも打
切る様にします。永年に亘る化成肥料の施肥は土壌が固くなり嫌地の元となりますのでご注意ください。

() IB化成の施肥後は充分に灌水して粒状の肥料が水に溶け土中に浸透して行く様にする事が大切です。粒の溶けにくい時は最初ざっ
   と水やりをして,2時間位して,粒がふやけた頃に,たっぷり水やりをすると効果的です。

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4 潅 水

 日照時間も長くなり,気温も少しずつ上昇して来ます。剪定後は気温と共に芽もふくらみ,水を要求する様になります。雨のない時は1週
間から10日に1度位で,充分灌水します。私の場合は有機質の元肥を主体として栽培していますので,分解促進の効果も考えて,表土が乾
いた頃に,気温の高くなる日を見計らって,その日の午前中に,たっぷりと灌水する様にしております。

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5 強風対策

 2月末から3月にかけて南方に温帯低気圧が発生し,台湾坊主やら春何番と称して毎年強風を伴ってやって来ます。大切な主幹枝を折られ
たり,根元をゆすられ根が切られない様に支柱(篠竹又は園芸用ポール等)をしっかりと立て,主幹枝をポリテープ等(結束用テ-プ)で結
束します。

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6芽かき

 気温の上昇と共に枝の分岐点や節の部分から一斉に芽吹き始め,放置しますと無駄枝となるばかりか,其後の管理上も始末しにくくなりま
すので,芽かきの作業が必要となる訳です。
 芽の出具合も一般的には健康で元気な木ほど沢山の芽が出る訳ですが,品種の性質によっても芽出しの差異が生じます。芽かきの手始めに,
手持ちの品種の特性をよく知って作業する事が必要です。結果としては,芽が成長したときの状態を想定して,将来の通風,日照,花の位置,
自然淘汰される弱い無駄芽等を考慮して芽かきして行く訳ですが,花付けの目安としては,枝の太さが人差指程度で2花~3花,それ以下で
1花~2花,親指程度でしたら,3花~4花を基準として,その他に品種特性(多めに咲かせ養分を分散させた方が良花を得られる様な品種),
栽培法,立地条件等の差異を考えて,夫々の条件下で経験を通じて決めるべきでしょう。具体的に芽を整理して行く段階では,芽の状態をよく
観察して,生育の悪い芽,1個所より幾芽も出ている芽,方向の悪い芽,出開きの芽等が芽かきの対象となりますが,此の芽かき作業は急がず
慎重に様子を見ながら,状況に応じて,除々に行っていく様にする事が大切です。一気に芽かきして開花目安の芽に限定してしまうと,後日,
霜害,寒波等により被害を受けたり,出開きの芽やブラインドになってしまっては,後の祭りです。最終的に蕾が付き始めた頃,花枝の形状,
蕾の形態,予定本数等を確認して,芽かきの作業が終りとなります。

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7 その他

 来月4月には新苗の植付けが始まります。植穴の準備,鉢植えの鉢と用土等,御用意下さい。
 マルチングは,そのままにしておきます。

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附記 つるのミニバラ盆栽風仕立の手入れ 

 ここでは基本的な仕立ての出来上がったのぞみをはじめとするつるのミニバラ盆栽風仕立についての一年間の手入れをお話しいたします。

 5月末に満開を過ぎ花弁が萎れてきたら、早めに花殻摘みをします。エネルギーの浪費を抑えて来年のためのシュートを促すために花殻
摘みは遅くならないよう気をつけます。
黄ばんだ葉も摘み取り、枯れ込んだ枝(蔓)も切除します。

     
盛りを過ぎた行燈仕立てののぞみ    花殻を摘みました。シュートも出てます。 

 小型の仕立てや行燈作りならば1.5~2m、大型の仕立てならば2.5m以上の篠竹などを使った支柱を立てシュートを真っ直ぐ上に
誘引します。シュートの生育は5月から11月頃までです。5月中に伸びてきた太いシュートは頭5cm程度をピンチをして2~3本の細
めのシュートを伸ばすようにします。よく生育すると屋根より高いシュートも得られます。せっかく伸びたシュートの大敵はチュウレンジ
バチの孵化と産卵後のゴマダラカミキリの食害です。いずれもシュートの折損につながる害を与えますのでスミチオンの散布と観察は欠か
せません。

   

 12月から2月初めの寒い時期に行燈仕立、傘仕立、懸崖仕立、座布団仕立など色々な盆栽風仕立がありますが、品種の樹性に合わせて
シュートを巻き付けたり編み込んだりして形を整えます。作業のポイントはまずシュートの上から下まで刺を取り除き、巻き付け、編み込
んで仕立てて行くことです。

   

当地では滅多に雪は降り積もりませんが
油断は大敵です。何年かに一度は大雪が
来ます。せっかく仕立て終わった
バラに
積もる雪には注意することです。

 当バラ会の春のバラ展は5月下旬に開催され“のぞみファミリーコーナー”としてつるのミニバラ盆栽風仕立てを展示しています。バラ展にしようとする
鉢は、その年の天候に応じて日本大学生物資源科学部のご協力を得て温室に40日から50日程度置かせて頂いき開花調整を行っています。その間
一週間に一度位は病虫害(特に葉ダニ)予防の為薬剤散布を行う様にして観察します。毎年していることですが会場に搬入する時まで気をもむものです。
搬入の日に5分程度咲く様になれば成功です。 

 

一年に一回しか咲かない宿命ですが、一度に何百何千という花を咲かせるツルの
ミニバラ盆栽風仕立は温かく訪れる方々を迎えてくれます。

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