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バラの手入れ12ヶ月

                                                   2月の手入れ                                                               

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 三浦半島の付け根とはいえ当地はまだまだ寒い季節が続いています。この時期が、これから一年間のばらの礎地を作る重要な時と言えま
す。寒い冬の間に昨年来の病虫害の元を断ち切っておく消毒と、白根が動き出す前の2月末から3月初めにかけて世代交代を前提とした剪
定作業を行います。

2月の手入れのポイント

 1)消  毒…………………………………………剪定前と剪定直後。

 2)剪  定…………………………………………大胆

 3)潅  水……………………………………………降雨のない時は10日に1回。

 4)その他…………………………………………積雪,強風対策。

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1.消 毒

  1月に薬剤散布を実施して居ない場合は,2月初め剪定前に必ず1回は附近の植木やマルチング,表土等と共にサプロール(黒点病)
 とスミチオン等の殺虫剤を規定の希釈率で混合液を作り消毒をする様にして下さい。又、剪定直後及びその2~3日後にも同様の散布を
 行います。剪定した幹の切り口にもたっぷりと散布して下さい。

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2.
剪 定

  バラは一般に新陳代謝して成長して行く性質がある(例外あり)ので,老化した枝,細い枝,病害の枝は切り捨てて立派な充実した枝
 に重点をおき養分が行き渡る様にして若返りをさせるのが剪定です。思いきって枝の更新を促す為にも此の時期が―年を通じて唯一の機
 会と云えます。
  それだけに此の剪定作業は今月の重要な作業となります。

 1)剪定の時期
  春剪定の適期は,芽が動き始まる直前で剪定後に強い寒波が来ないと見込まれる頃が剪定の好機です。即ち関東地方南部では2月末よ
 り3月上旬頃となります。

 2)剪定の対象(個所と芽の選び方)
  (
)必ず剪定の具体的作業に入る前に,込み入った枝,病弱枝,未熟枝を切り取って整理します。


  ()剪定の個所については,先ずその品種の性質を基に,幹枝の成長ぶり,木の年数,栽培目的(品評会,展示用又庭花用等)により
 違いが出て来ますが基本的目安としては、樹高の1/21/3位に切りつめます。


  ()昨年のベーサルシュートの場合。(株元から出た元気の良い太いシュート)
 春の花で最も良花を得られる主幹なので慎重に剪定すること。剪定の位置についてはシュ-ト2段目の中央部当りを目安に,充実した幹
 の良芽の上で剪定して下さい。

良芽のセレクト        

   ①未熟で動き出した芽・・・・・・×
  ②充実した良芽(富士山型)・・・○   
  ③充実していない小さい芽・・・・× 
            .               

             

充実した枝のセレクト   

    ①充実した幹の切り口 (木質部が厚い)
  ②充実していない幹の切り口 (木質部が薄い) 
                                                         

 (ニ)昨年春の主幹の途中から出たシュートの場合
  シュ-トが太く充実したものであれば,()と同様の良花を得られますので慎重に剪定して下さい。太く(人差指位のもの),充実
 しているものであれば,シュ-ト2段目の中央部の良芽の上で,やゝ細立の(小指位のもの)充実しているものであれば,シュ‐ト1段
 目の中央部の良芽の上で剪定して下さい。

 (ホ)昨年春の花を咲かせた枝の場合
  一般的品種の下では良花は望めませんが,例外的な品種(レッド・ライオン,花くれない等)に依っては良花が得られます。
  ―般的には昨年のシュ-トのない木のときは出来るだけ太い枝の良芽の上で剪定し,昨年のシュ-トがあれば,此の部分は当然切捨
 てた方が,今年のシュ-トの発生を促す意味で有効です。

 (ヘ)一般的品種で品評会用切花作りの場合,
  図に依る③④⑤があれば充分で,④⑤何れか―本(昨年シュ-ト)のとき③を残す様にしたら良いと思います。

一般的品種の剪定                          

        今年の主幹(昨年のシュート)
 昨年の春の主幹
 今年3年以上になる主幹
秋花の枝  
剪定箇所,及び位置
  


  一般的品種についての基本的剪定方法は以上の様なものですが,品評会の為に実践的剪定となると品種別に,かなりの差異が生じま
 す。その為,夫々の品種の持つ樹性と特性を上手に利用して,剪定する様にすれば良いと考えられます。

 ()その他の剪定
  品種によってはシュートの発生が稀なもの(アイスバーグなど)もありますが、この様なものは樹高の1/2位に剪定します。また、
 シュートが出ずに一本の幹で樹高が1.5m以上と高くなってしまい花が咲いても見上げるような 
状態になってしまったものについ
 ては、下部の節を探してその節が頭になるように剪定するか、接ぎ木部分の株元の上で切除します。このようにして剪定した場合は、
 節や株元からたくさんの芽が吹き出てきますのでその中の勢いのある芽を選んで育てると、この春の良花は 望めませんが秋には一人前
 
の花が咲くようになります。

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3.灌 水

  立春を過ぎますと,春の声と共に日照時間も大分長くなって,日差しの暖かさも肌に感じられる様になって参ります。下旬の頃から春
 一番等の強風が吹き荒れ,地表も乾燥気味となって,時折積雪を伴う様な気象変化の多い今月です。通常の年ですと雨や雪の多い月な
 のですが,乾燥し易い気象条件にありますので,元肥の分解効果促進の意味からしましても,降雨のない時には,10日に回程度の割合
 でマルチングの上から,タップリ潅水する様にします。ばらの根もそろそろ活動開始,鉢植えも表土の乾き具合いを見乍ら週に1回程度
 昼前に潅水する様にします。

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4.その他

  追肥につきましては,元肥が施してあれば,追肥の必要はありません。元肥の未だ施してない方は,遅くも今月中に施して下さい。
 施さないよりは遥かに良い結果となります。マルチングも必ず実施する様にして下さい。
  積雪そして春一番と変化の多い気象条件下での今月ですので,強風,積雪対策等も留意して対応する様にして下さい。
  つるばらの誘引作業は1月に終了しておられる事と思いますが,未だでしたら出来る限り早い機会に実施する様にして下さい。


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附記 接ぎ木用台木の不要となる部分の再利用

  晩秋から2月まではばらの接ぎ木をする適期で、各地域ばら会でも接ぎ木の講習が行われます。ここでは接ぎ木の説明ではなく接ぎ木を
 したときに出る、のいばら等の台木で普通は捨ててしまう部分の再利用についてお話しします。

台木頭部の活用

 切り接ぎや芽接ぎをすると必ず台木の頭部は切除します。この台木の切除時に出る頭部を鉢や庭の片隅に植えておくとほとんど根付きます。
そして2年もすると勢いよくシュートが発生するようになりこのシュートを使ってスタンダード用の台木を作ることができます。又、その根
も地植えにしているとどんどん太くなりますので必要の都度、掘り起こして台木として使っております。

 特にミニバラ盆栽用の台木としては打って付けです。

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 我が家のノイバラノイバラ畑5年もたつと2cmだった切り離された台木の頭部もこの通り。シュートもたくさん出てます。   左の写真の根元:古木の呈ですがシュートのみならず古い幹やその根っこも盆栽仕立てに使用しております。 

 私はこのシュートを晩秋に収穫し50cmから1.5mのスタンダード用台木とする他、10cmほどの長さに切り鉢に挿木した物を春か
ら秋にかけての接ぎ木用台木として使っております。時期が悪いため活着率は落ちますが、大切なバラ苗が病虫害により枯れそうになった場
合の品種保存のための緊急避難的な考えで利用しています。

 

スタンダード用台木

収穫したシュートを好みの長さに切り、葉をむしり取り赤玉土の鉢床に挿します。灌木の下など日陰になるところに置き床が乾かないようにしておきます。晩秋から冬に挿したものは根付くまで
2
カ月以上かかりますが、寒いためか病気の発生はほとんど無いようです。

 
一年経った50cmから1.5mの
シュート
 


 
 11月に挿し木された10cmの長さに切ったシュート 5月の状態:芽接ぎ台木として使用する 

 太さ5mm以上の台木の根っこ

 接ぎ木をするときには台木の根っこを一握り残して切除します。切除された根っこの中でも5ミリ程度のものはミニバラの接ぎ木用台木
に使用できます。もっと太ければミニばら盆栽の台木としても有効です。

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5ミリ径の台木の根っこにミニバラを接いで1年経ったもの


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