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バラの手入れ12ヶ月

                                                    12月の手入れ                                                                

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 12月は、バラ作りにとっては年間を通して最初の月,いわゆるスタートの月と云えるのではないでしょうか。堆肥,牛糞,肥料等での土
壌造り,マルチングの準備,大苗の植付け植替え等々,冬の元肥を中心とするこのシーズンでなければ出来ない重要な作業が沢山あるので
す。手際よく作業手順を考えて作業を進める様にしましょう。 

12月の手入れのポイント


 1)冬の元肥………………………………地表が凍る前に。

 2)消  毒……………………………………高濃度の薬液で散布。

 3)大苗の植付と植替え

 4)その他

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1.冬の元肥

 今月の手入れの中心は,ばらの生育に当って,より良い土壌条件を醸し出す為にも先ず冬の元肥が優先する作業となります。冬の元肥は
来年一杯ばらの育成に大きな影響を及ぼす大切な栄養分と云えるでしょう。施肥の時期は地表が凍る前に済ませる様にしたいものですが,
当地では遅くとも1月上旬頃迄には済ませる様にしたいものです。
 冬の元肥は,ばらの休眠期に土壌の改良を兼ね、分解の遅い有機肥は根廻り40cm位離れた辺りに,そして土中で比較的安定した燐肥を
主体の肥料は少々根に近い半径30cm位の根廻りに施す様にします。 ばらの活動期には深く掘り起す事は避けるべきですが,年に一度の
休眠期ですので土壌改良には最適期です。 深さ20cm~30cm位掘り起してマルチングに使用した腐った稲藁や堆肥と元肥等を鋤き込み
ます。根切り等がありましてもこの時期は余り気にせず,土壌造りを重点的に作業を進める様にしましょう。

(1)元肥の用量と配合について
 先ず第1に土地の肥沃度,土質(砂質,粘土質,黒ポカ,赤土等)、立地(水捌け,水位,日当り等)管理法(追肥や潅水の度合いと用
量,株間等)の栽培方法や条件に依って元肥の施肥量や配合の割合はおのずと異なりますが,標準的施肥量を基準に夫々の状態に応じて,
先輩のアドバイスを頂きながら、最も適した施肥量を掴む様に努めております。 つきましては私の元肥の基本的施肥量と配合の割合を下
記の様にしておりますので参考として下さい。

私の元肥の基本的施肥量

      成木一本当たり

              骨粉入り発酵済み油粕 ……………………………… 700g

              熔成燐肥   (熔燐)  ……………………………… 100g

              籾殻燻炭 ……………………………………………… 200g

              乾燥牛糞又はバーク堆肥 …………………………… スコップ2杯

              腐葉土   ……………………………………………… スコップ2杯

(2)冬の元肥の施肥法について
 冬の元肥の施肥の一例として(図1)の様にします。冬の元肥の作業が終りましたなら,潅水を充分に施して,稲藁等で元肥を入れた溝
を覆う様にして図の様なマルチング(厚さ5cm~10cm位)をします

(図1)

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2.消 毒

 当地では今月の中頃から2月初め迄ばらの休眠期となります。この機会に薬液で病害虫を徹底的に撲滅します。
ここで使用する薬液は、サプロール(黒点病)とスミチオン等の殺虫剤を規定の希釈率で作り、残っている葉をむしり取った幹や枝にまんべん
なく
散布します。そして散布の際は,附近の樹木,垣根,地表,マルチング部等,散布出来る範囲のものには全面的に散布します。必ず
この休眠期中に徹底的に3回,被害を受けられ無かった方でも1回は必ず散布を行う様にしましょう。

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3.大苗の植付けと植替え

(1)大苗と品種の選定について
 前年の秋頃から今年の2月頃に亘って,芽接ぎ又は切接ぎされた苗を1年以上育てて冬期に売り出す苗木を大苗と云いますが,大苗は
春に売り出す新苗に比べ苗も大きく充実して居り、植付けの時期もばらの休眠期に当たりますので扱い易いと云えるでしょう。品種の選
択に当っては,多くのばら展に参加なさって観賞されたり情報を得たりして好みのばらをマークして置き,品種の特性や立地の条件等も
併せ近所の先輩の方々の助言を戴き乍ら,好みの中から最終決定されるのが最も近道ですし,良策ではないかと思います。
(2)良い大苗の選び方について
  病気に罹ってない健全な苗を選びましょう。
  ・接ぎ口附近又は根にコブ(癌腫)の付いてないもの
  ・細根の部分に小さなツブツブ(線虫)の付いていないもの
 ② 固く締った主幹で根張りの良い苗を選びましょう。
 ③ 細長い主幹より短くても太い主幹の方が良く,芽と芽の間隔も短くつまった苗の方が良いでしょう。

(3)植える場所について
 日当りが良く風通しの良い所が理想的ですが,この様な場所は都会では仲々望めるものではありません。生育期の時期に午前中3~4
時間程度の日照時間があれば,ばらは充分成長します。然し午後の太陽光だけが射し込む様な所とか,大樹の下等の所は余り感心出来る
場所とは云えません。又台風の際に強い風の通り道となる様な所は出来るだけ避ける様にしたいものです。やむを得ない所や塩害を受け
易い様な所では,前以って保護対策を考えて置く必要があるでしょう。
 その他,前にも申し述べました様に品種の性質に合った立地や条件,管理面での利便さ等も充分考慮に入れて,適材適所の決断で植付
け場所を確定されると良いでしょう。
(4)植え方と植え付けの時期について
 前にバラが植えられていた所に,再度植え付けされる場合には,出来れば掘り起した従来の古い土は捨てて,新しい赤玉土に入れ替え
る様にしましょう。如何に従来の古い土に有機物や肥料等を入れましても,新土に勝るものではありません。
植え付けや移植の時期は,当地でも1月になりますと大分表土の凍る日が多くなって参りますので,出来る事なら年内に作業を終えたい
ものです。

早速此の植付け法を図解(図2)にて説明する事にいたしましょう。

(図2)私の大苗の植え方                        



 以上の様に大苗につきましての植付けの時期と方法につきまして考えて参りましたが,この際のポイントについて具体的に纏めてみま
したので参考になさって下さい。

1)植付け時の留意点

植付けの1ケ月前に植床を用意して置きますと,土も落ち着き理想的ですが,植床の準備が間に合わない時には,取敢えず仮植
 えにして置きます。大苗の根は絶対に乾燥させない様にして下さい。

根は乾燥させない様にして,植える前には水に充分漬けて置いてから,植付ける様にします。

古根は切り捨てて,根の先端も少々切りつめます。

   根廻りは無肥料(乾燥牛糞,腐葉土,籾殻燻炭等は無肥料と考えて下さい)の土で植えること。

接ぎ口は地表上に出る様にして深植えにしない様にします(深植えにするとシュートが出難い為)。

支柱を穴底迄押入れ元肥等の腐食と共に苗木も沈下しますので,シッカリと固定します。

根は出来るだけ横へ四方に広げる様にします。

2)植え付け後の留意点

植付け後は充分潅水して,マルチングを忘れない様にします。

休眠期ですので植付け後,3月始めの剪定時迄は追肥を施さない様にします。

植付け後は必ず高濃度の薬液で消毒します。

   罹病の枝や枯込んだ枝は切除しますが,健全な幹や枝は春の剪定時迄深く切り詰めない様にします。

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4.その他

 潅水につきましては,ばらの休眠期ですので水分は余り必要とはいたしません。雨の少ない時には暖かい日の昼前に,月に2,3度施す
程度で充分でしょう。
 その他,つるバラの誘引等も出来れば年内に済ませて置きましょう。

終わりに当たり

 以上でバラの手入れ12ヶ月を終わりますが、随所で申し上げましたように、バラの育成は地域の環境により異なる点が多いものです。
従いまして、本バラの手入れを参考にしていただくほか、お近くのばら育成の先輩にアドバイスを受けつつ、薬剤選択、施肥量等、環境に
見合ったご自分の栽培方法を見出すことが大切です。

バラの育成は購入苗や頂いた苗を育て素晴らしい花を咲かせ品評会に参加するだけではなく、接ぎ木による品種の保存、スタンダードを
含む盆栽風仕立ての制作、世界で一つの新花を作るための育種等とても奥深いものと思います。バラを愛する心を持って色々な挑戦をされ
てはいかがでしょう。

 永らくご愛読いただきありがとうございました。


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